本当は続けたかった・・・。

私は主担任として3才児クラスの担任を任されていました。
2人担任がおり、もう一人の担任の先生は新人の女性でした。

クラスにには法的に定員MAXの人数がおり、そのなかには3人障害が疑われるが認定されていないもしくは保護者が認めない子どもたちが含まれており、認定されていないので保育士を増員することはできませんでした。


そのなかでも1人の男の子はとても症状が重く、ほとんど1対1で対応しないと、他の子を噛む・ひっかく・殴るといった凶暴性があり一瞬でも目を離すと大怪我につながりました。


私は障害のある子を担当したこともあり、障害についてのセミナーにも何度も参加いたため、その子の落ち着きのなさや手が出てしまうこと、どういった対処をすれば落ち着くかが分かり、その子も私が1対1で対応している際は1人遊びを始めたり少し余裕がでてきました。


しかし、それだとクラスがまわりません。
新人の女性保育士はクラスの運営が分からず(当然です)、障害のある子を見るのも初めての為、動揺してしまい私がクラスをまわして新人に障害のある子をお願いすると他の子が怪我をしてしまい被害を受けた保護者からものすごいお怒りの言葉を受ける・・・。


それでも、その子を見ながらクラスをまわすことにして(新人に教えている余裕はありませんでした)休憩は全くとらず、保育士を続けました。


翌年、あまりの大変さにうんざりして保育園を去りました。

本当はうけもった子どもたちの卒園姿も見たかったですし、子どもと関わるのがすごく楽しかったため続けたかったです。


ただ自分の心と身体を守るためには保育士をやめることしか道はありませんでした。
また新たなクラスをもったり、他の園に移れば気持ちも変わるかもしれないとも考えましたが、その気力がありませんでした。


今はどの園も保育士不足なのでどこも似たようなものだろうという諦めもありました。
ただ一ついえるのは子どもたちと関わっていた時間は嘘偽りなく本当に幸せでした。

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