結婚して専業主婦でスタートしたのですが、子供好きな二人になかなか子宝に恵まれない日が続きました。1年ほどして、夫と話をして、保育士の勉強をして資格を取りたいと相談したところ、子供好きなことも十分承知しており、将来のためにもいいことだねと、賛成していただき、勉強が始まりました。それから1年後、資格を取得し、某保育園に勤務しています。当時は何もかも初めて尽くしの不安の中にも、やりがいを感じ、毎日が忙しく、つらい日もありましたが子供たちの笑顔を見ると一挙に喜びがあふれてきました。本当にやってよかったと感じていました。夫からも、いたわりの気持ちと励ましの言葉を受けながら、保育士として励んできました。ところが、ある時、自分の体調に異変を感じたときです。妊娠していたのですね。毎日の忙しさに追われて自分のことを忘れていたのです。その日は、早退してお医者さんへ行きましたおめでたですよと先生から告げられて、何とも言えない喜びを感じました。夫に早速メールし、よかったね、大事にしてよと励まされました。その後の経過は、順調でしたが、保育園への通勤の中で、夏の暑い日の園庭での作業が響いたのか、体調が急変したのです。周りの先生も私の異変に気付き、すぐに病院へ急行したのですが、結果は、流産でした。その日は、家に帰り夫と二人で涙が止まりませんでした。それから、しばらくは、呆然とする毎日が続きましたが、保育園の延長さんはじめ皆さんから励まされて、一度じっくり休んでから、出直しなさいと励ましと慰めのことばをいただきました。残念ながら、いったんは保育士を休んでから、改めて子宝のことに専念して、次に保育士としての任務を考えるように、夫、両親と話し合いました。今回のことは非常に残念でしたが、この経験を生かして、今度こそ、子宝にめぐまれた時は.新しい子供への愛情に引き継いでいくようにしようと決意しました。保育士の仕事は、給料面では、決して十分とは、言えません。申し上げたいことは、もう少し保育士としての仕事に誇りと憧れを持つことができる、社会的な評価をしていただきたいと思います。まずは給料アップ、貴重な経験をしている保育士の賃上げが、不可欠です。精神的な喜びと誇りだけでは、いつまでも続きません。大切な将来を担う子供たちですから、もっともっと国の支援が必要です。このままでは、日本の将来は本当に不安です。
保育士としての貴重な経験から見つかった夢!!
